いじめの度合い
今思えば、受けたいじめは世間に比べてはましな方だったようだ。
当時の別のクラスの子は、靴や服を濡らされたり、捨てられたりして学級裁判だかになっていたらしい。
テレビでは、想像を絶するいじめも存在していた。
いじめのなかで、もっとも狂気を感じたことはといえば、ロッカーに針が数本入っていたことぐらいである。
こればかりは先生に報告すべきかとても悩んだ。これほどの異常が今後何をもたらすのか怖いったらない。
ただ、ロッカーには名前がなかった。
本当に当人を狙ったのか、ゴミとして捨てたのか確定できない。
仕方なく同級生にそれとなくこの話題をふってみた。
シリアスはどうも苦手で、明るい感じに。
この頃にはいじめも慣れたものだった。
相談した結果、先生には結局話さなかった。
間違いかもしれないし、今後何かあってから、ということにして。
その判断が正しかったのかはわからないが、幸いその後は何もなかった。
ちなみに針はしっかり拝借させてもらったのだが。
さて、あれは本当に何だったのか。
本当に何もなくて幸いだった。
もしも、テレビのようないじめにあっていたら、一体どうしていたのだろう。
むしろ、いじられてると言われてしまうものばかりかもしれない。
だけれども、世間をまだ知らない子どもの頃の出来事なんて、きっと自分の物差しでしか計れないだろう。
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