本音の感想
楽しかった? と聞かれたら
楽しかったよ! 言われるのが普通は嬉しいものだろう。
でも、私はそういった偽りに傷ついた思い出が記憶に根付いている。
「あなたの作品は素晴らしい。私も欲しい」
そんな言葉をかけられたのが嬉しかったのに。
相手は多くの人にそう告げていた。
私よりも上手い人から、あまり好きじゃない作風の人にまで声をかけていたことが、ショックだった。
「教えてもらった作品、面白かった」と言われたのがうれしくて、なんどもその作品の話をしたのに。
相手は作品の一部しか知らないし、知ろうとする興味すら抱いてはくれていなかった。
そこまで好きじゃないのなら最初から正直に言ってくれたなら、相手と本当に楽しい時間が過ごせていたというのに。
楽しませようとしていた時間が全て無駄になったと感じた。
それからは、私はなるべく正直に感想を告げている。
本当に美味しいと感じた料理だけ「美味しい」と言ったりしている。
(もちろん、多少まずくても「まずい」とまでは主張しないようにしているつもりだ)
たまに、そんな態度が相手を不機嫌にさせることもしばしばあるのが難点だが。
私はどうしても、本当の共感 を求めずにはいられない。
相手だって偽りよりもそれを求めているはずだと信じたいからだろう。
今度不機嫌にさせてしまった時は、もっと上手に説明したい。
主義ではなく、事情を語れるようになっておこうと思う。
正直なことが正しいわけじゃないんだし。押し付けないようにせねば。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。