忘れてた傷
ふと、ベッドの壁にめをやった。
普段は気にならない程度のデコボコを見つける。
その理由を思い出した。
病気とかのストレスで、発狂しそうになったときに自分がつけた傷痕だった。
あのときのことはよく覚えていない。
だが、なんども壁に刻み込んだ傷が、その時の苦しみを思い起こした。あるいは、察したのだろう。
ゾクリ、とするような悪寒に近いものを感じた。
深い穴にならないように、なるべく力を押さえたか、あるいは鋭利でないものを選んだか。それとも穴が塞がったのか。
今ではわからないが、あまり目立たないのは事実だ。
ほんとに、どうして忘れてたんだろう。
あの頃の私を助けてやりたい。そして、今の自分も助けなくては。
なぜだかそう思った。
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